お直し

お店をスタートしてもうすぐ1年半になろうとしております。

改装の期間が長かったこともあり、少しずつですがお手入れをする必要なところがでてくる頃でもあります。

 

その中でもどうしてもやりたかったのが、北欧のローテーブル。

実は年末頃から白い布で覆って使用していたのですが、

お見せできない状態になっていたのです。

 

この立派なテーブルはありがたいことに、開店する頃に友人から譲り受けたものです。

おそらくそこまで新しいものではないので、色々な人を渡り歩いてきたのかもしれません。

そのせいか?去年の夏ころにコップのそばに水が落ちていただけにも関わらず、

輪染みともいえないのような妙な剥がれが目に着くようになっていました。

もしかしたらウレタンのようなものを後から塗装されたのかもしれません。

そんな感じなので、塗装をし直すことに・・・。

 

まずは古い塗膜をとにかく剥がすことから。

アルコールを使ったり、

スチームあてたり(熱で溶けてくる材料が塗られている場合もあるので、アイロンスティームを家では使用)、

とにかく剥がします。

写真はサンディングマシーンでザーッと。120番→240番あたりで

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機械のあとで必ず手でも磨きます。機械ではパッと見OKなのですが、

細かいキズがたくさん残っています。機械はくるくるまわって削るので、

木の方向に沿わない向きに傷がいってしまいます。

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地味な作業ですが、丁寧にします。

削りながら、スティームを当てたり、乾拭きして傷の様子を見ながらやります。

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元の木の状態に。

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そして、いよいよ塗装。ウレタンは塗膜ができてお店としては扱いがいい部分があるのですが、

自然な風合いの出るオイルステンで。オイルは店舗の床を塗った際に使ったものと同じもので、

桐油とテレピン油をブレンドしたものを。

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最初はたっぷり塗って。20~30分置いてからしっかりとウエスで拭きます。

この時間に導管にオイルが浸透します。

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どうでしょう?BEFORE写真を撮り忘れてしまったので、

イマイチ変化が分からないかも知れませんが、なかなかの出来。

脚や天板の凹みは残したままなので、ほどほどに。

木の目がブックマッチなのもハッキリ見えるようになりました。
※ブックマッチ・・・もともと一本の木の隣り合わせだった2枚の板を、面していた側を本の見開きのように組み合わせ、
左右対称の木目となるように板状にしたもの。

 

そして、一晩乾燥させたあと、もうひと塗りして乾燥。

最後に蜜蝋ワックスを塗って仕上げます。

今週土曜日にはお店に復帰している予定です。