日本の美を感じた週末 1

「書家川尾朋子 京都大丸ライブパフォーマンス」

京都大丸のエントランスにて、初めて見る書のパフォーマンス。

 

普段はちょと天然な感じのふわっとした印象の彼女だけど、この日は違っていた。

凛としてて、すごくかっこいい!たっぷり墨を含んだ重そうな大きな筆を持ち上げて静止。

漆黒の水が滝のように流れ落ちて空間に一本の線を描いている。

 

はじめて黒って美しいなと感じた瞬間。魂の込められた作品が出来上がってゆく。華奢な体なのにすごくパワフル!

だけど女性らしい柔らかさもあって涙が出そうになった。

モノクロームなのに、美しい色がなぜだか見えたのはきっと自分だけじゃないはず。

 

この時間は今しかない。まさに瞬間芸。

 

瞬間芸という点では吹きガラスと同じかなあ。

溶けて柔らかいガラスはすぐにさめて固まってゆく。短い時間の中に気持ちを込めて集中して・・・。

 

”こころ、彩”

まず自分のこころを彩って楽しんで。そうすることで周りも彩られてゆく。

そんな映像が彼女と書を通してフワーっと見えた。