生きているのかい?

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と、なんとも突拍子もないタイトルですが、

今日は木のことについて。

 

木にはがあります。

節は、木の枝の痕跡です、

節には2通り種類があって、

一つは、生き節と呼ばれるもの↓で、

木が切られるまで、枝として木についていたもののマーク。

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そして、もう一つは死に節

なんらかの理由で枯れた枝が、木が育つにつれ吸収されて、

木の中に埋もれてしまったもの。

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なんだか写真もダークなイメージですが、

死に節は、↑の写真みたいにすぽって抜けてしまうこともあります。

 

木材としては、死に節はもちろん、生き節も含めて、

犬猿される傾向にあります。見た目であったり、

鉋をかけにくかったり・・・。色々な理由があると思うのですが。

 

ただ、節があるだけで、強度は全然問題ないにもかかわらず、

コストもかなり下がる。なので、今回の改装には、

節があるものも色々使っています。

 

例えば、一番上の写真にあるように、

すごいたくさんの死に節がある板材があったので、

なんとか使えないかと思い、穴を開けました。

 

これを普通板として使うと埋め木といって、

こんなふうに丸く削った材を埋め直します。

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でも、今回はあえてそのままで使ってみました。

なかなか流れのある文様です。

どうやって使ったかは次回に・・・。

 

それにしても、木って不思議です。

切られた瞬間に、木の命は途絶えているはずなのに、

木は動く。水分を吸ったら膨らむし、乾燥したら縮む。

反りもあれば、ねじれもあり。呼吸もしている。

 

自分の体の中に、生きている痕跡を残したり。

その色々な切り口を見るにつれ、木が生きた証、生き様をまざまざと

見せてくれます。

 

モノとして生きているものと死んでいるものを併せ持つ、

木という素材に改めて魅力を感じる今日この頃です。