新しく出来る床は、長さがばらばらの乱尺と呼ばれるもの。
だからはめるときは、パズルみたい組み合わせる。
足元をみると、簡単に物事が組みあがるような気になって、
空を見上げると、そんなことはお構いなくゆったりと雲が流れている。
自由、自由と声高に叫んでいると、自由に束縛され、
何かの義務感だけに囚われているといつのまにか自分を失ってしまう。
その人にとっての軸というのは多種多様で、
思想は五万とある。
なんでもそれに飛びついて
うんうんと言っていると一体どこへ向かっているのか分からなくなる。
結局のところ、大切なのは自分の感情なんだと思う。
それを、押さえたり、気付かないふりをしたり、時には失ったり。
人は考えすぎるからしんどい。
ご飯が食べられて、おいしいなだけではなかなかやっていけない。
あれもしたい、これもしたい。
そんな人影のように切っても離せないものはしょうがないか。
だから、想像しよう。妄想しよう。
自分にとっても少しでも明るい未来があることを。
そんなことを僕はこの年にしてやっと学びつつあります。
1939年のギターmartin社の様子。
おじさんがゆっくり丁寧に作っています。
こんな時間軸が現代に戻ることはないけれど、
これをしていたのは、今とさほど変わらない人間なんだなぁ。