
キーボードの音がふっと止まる午後。
風が窓の外の葉を揺らし、その気配に気づいたとき、私は手を止める。
そんなときに、お湯をわかし、ティーポットを抱えることがある。
在宅での仕事が当たり前になったり、また元に戻ったり。
朝にメールを返し、昼を食べ、午後はまた画面の向こうへ。
便利で、柔軟で、けれど——
いつのまにか自分の「輪郭」がぼやけていくような、そんな感覚に気づくことがあります。
そんな午後に、一杯のハーブティー。
香りが、まずは味覚を通して「いまここ」に立ち返らせてくれるような。
ふとした記憶のかけらが、湯気とともに立ち上ることもあります。

植物とひらく、午後の余白
午後にいったん手を休めてお茶をいただく、という習慣。
イギリスではアフタヌーンティー、北欧ではフィーカと呼ばれ、
ただの飲食ではない「余白の時間」として大切にされてきました。
日本でも、日々の暮らしの中に「間(ま)」を見つけるような感覚があります。
たとえば、作業の合間に湯をわかし、茶器を整え、ひと呼吸おくこと。
その静かな所作のなかで、感覚がやわらかく整っていくことがあります。
ハーブティーは、そんな時間をそっと支える相棒のようなもの。
ひとつひとつの植物が持つ香りや味わいが、
まるで散らかった机の上を整えるように、思考と心をそっとなぞり直してくれるのです。

【羊の時】
やわらかいリンデン、りんごのような甘さのカモミール、ほのかに華やぐラベンダー。
さらにミントが香りの輪郭をきゅっと引き締めて、静けさの中に凛とした余韻を残します。
ジャーナリングや、会議の前の深呼吸の時間に。
忙しさのなかでも、自分の中心にそっと戻るような感覚を届けてくれるブレンドです
▶︎ 羊の時 – 商品ページ

【金色のきらめき】
栄養豊富なマテと、ぽかぽかと温まるジンジャーの組み合わせ。
エネルギーをチャージしながら、やさしくリズムを整えてくれるブレンドです。
朝のスタートや、午後の眠気を吹き飛ばしたいときに。
体を動かす前の“ひと呼吸”にもぴったり。
夏はあえてホットで飲んで、心地よく汗をかくのもおすすめです。
集中したいときにも。
▶︎ 金色のきらめき – 商品ページ

【ばら色の日々】
ピンクローズとレッドローズ、2種のバラが織りなす華やかな香り。
カルダモンやレモングラスのアクセントが、甘さの奥にきりっとした気品を添えています。
スイーツと合わせてゆったりと。
あるいは、気分を切り替えたい午後のオフィスにも。
アイスティーにすれば、暑い夏の日にも心地よい華やかさが広がります。
▶︎ ばら色の日々 – 商品ページ
仕事と生活のあいだに
たま茶のブレンドは、暮らしの「間(あわい)」に寄り添う存在でありたいと思っています。
働くことと、暮らすこと。集中と休息。思考と感情。
そのどちらにも偏らず、ふっと身体の力を抜ける余白を届けたいのです。
ティーカップをそっと置いたあと、
自分のなかに少しだけ、風通しのよい空間ができている。
そんな静かな午後を、たま茶の一杯とともに。
▷ たま茶のオリジナルブレンド