先日開催いたしました、飯島たまさんによるお散歩petitバックのワークショップの様子です。
本日の染色に使うハーブティーは『散歩の途中』です。
出がらしでも染色できるそうですが、ちょっと贅沢に新しい茶葉をボールに投入します。
投入が終わるとお水を入れて、煮だしていきます。
必ずお水から煮出すのがポイントだそうです。
いきなりお湯から抽出すると染まりが悪いみたいです。不思議ですね。
すでにあま~いバニラやジャスミンの香りが漂います。
さて、煮だす間に媒染液を用意します。媒染液につけることで
染めた色をしっかり定着させる事ができます。
今回の媒染液にはぶどうの灰汁をつかいます。山梨には素敵なワイナリーが
たくさんあります。ぶどう畑の紅葉はとても美しいらしいですよ。
そんなぶどうを使って・・・。
バックに入れるステッチ用に、青花を用意。
こちらは滋賀県が産地。美濃和紙に青花が染み込ましてあります。
今で言うチャコペンシルのようなもので、水に色を出して使用しますが、
こんなに鮮やかな色なのに洗うと跡形もなく消えてしまうのです。
この青花を使ってバックに下書きをして行きます。
シルクの無染色の手紡ぎ糸の他に、オプションですでに染めた糸も持参下さいました。
桃やよもぎで染めたものも。『お散歩色』に重ねて染めるとどんな色になるのでしょうか?
かわいい刺繍入りのお針刺し。素敵ですね。
布に描いて行きます。
チクチクと・・・。
下書きの青花の色が見えます。
刺繍ができたら、いよいよ染めに。
まずは地入れといいまして、お風呂くらいの温度のお湯に生地を浸していきます。
今度は濡れたウールの香りが漂います。いろいろな香りがしますね。
茶葉もしっかり色が出ました。これを濾します。
濾した後、地入れが終わったバックを広げながら入れます。
しっかりジャブジャブします。
薄い生地の場合は染色液の中でヒラヒラさせて色ムラが出ないようにします。
いったん火にかけますがグツグツし過ぎるとウールが縮みますので、ある程度熱して
火を止めてしばらくおきます。
バックを漬け込んでいる間に媒染液を準備。そっと沈めておいた灰の上澄み液のみ
使用しましすので、布で濾していきます。
濾した媒染液にハーブで染めたバックを入れます。
しばらく漬け込んだ後、ぬるま湯にとって余分な液を落としてからもう一度染色液の中に戻し
温度を上げてから火を止めて、しばらくおきます。
お待ちの間にティータイム。
本日のブレンドは散歩の途中。染めて、香って、頂いて、お散歩づくしの時間。
日本古来の色のお話など、会話も弾むひととき。
ではいよいよ最後の洗いに入ります。うまく染まっている様子です。
しっかり染まりましたね。これが散歩の途中色です。
青花の色も跡形もなく消えています。
乾くともう少し色が薄くなってきます。
刺繍も染まりました。ここからさらにアレンジしたりできそうで、ワクワクしますね。
染色はシルクが一番染まりやすく、次にウール、麻、綿と続きます。
素材が同じでも媒染液で色が変わったりと、奥が深いです。
皆様も是非、いろいろなもので試してみて下さい。
そして、飯島たまさんの京都での個展ですが11月8日(日)まで開催中です。
期間中、たま茶のハーブティーも一部ございます。
試飲もできますので、作品を見ながらゆっくりお買い物を楽しんで頂ければ幸いです。
素敵にディスプレイして頂いてます。
新たに味のチャートも作ってみましたので、参考にしながら選んでみて下さい。
飯島たま個展『ソラシラベ~アカリ響ケ~』
▶詳細はWEB http://hyakushoku.petit.cc/
2015年10月31日(土)~11月8日(日) 11時~18時
*最終日は17:00まで *期間中のお休みは11月4日(水)です。
在廊日 <10月31日(土)~11月3日(火・祝) 1日(日)は13:00まで>
★また、期間中テノナル工藝百職さんで、
”飯島たま×たま茶 個展期間限定茶葉販売” をさせて頂きます。
「チャノシラベ」~染とハーブティーの出会い~
2015/10/31(土)-11/8(日) 11:00-18:00
「陽だまりの午後」のほか数種類を
個展期間中限定で茶葉販売いたします。
冬のはじめのひとときに暖かいハーブティーはいかがですか。
草木染めに使われる植物たちと縁の深いハーブの世界を合わせてお楽しみください。
手しごとの器・道具 テノナル工藝百職