かべぬり

カメラロール-2207
昨日の日曜日は久しぶりの日曜に時間がとれたので、左官職人のMさんにお手伝いをお願いして、室内の壁しあげをしました。

先日外壁にも使った”砂漆喰”の風合いがとても気に入ったので、室内も同じやり方で。この砂漆喰は、通常の”漆喰押さえ”塗りでは下地に使われるのですが、そのテクスチャーというか砂っぽさがなんともいえない感じなのでGOODです。

1.買ってきた漆喰(既調合)を水と一緒に練る。
練るとき大きなバケツに最初に少しだけ水を張っておくとダマにならなくてすみます。練るのはハンドミキサーで。とても手ではしんどい作業となります。塗る一日前には必ず用意しておいて寝かせます。そうすると馴染むようです。そして塗る前に寒水石3厘(1mm)を混ぜて材料準備OK(漆喰2袋:寒水1袋)。

カメラロール-2199

2.一紗目(シャメ)
塗りというと、シャーっと塗っておしまいと思いきや実は、何度かに薄く薄く塗って仕上げていきます。それぞれに意味があってとても面白いのです。でもこれってなんの塗装も一緒なんですよね。
「薄く、ウスク。」
今回は綺麗にした土壁の上から塗りました。最初は”ガリガリ”いうくらいの刃を立てて、塗りつけていきます。あまり厚みをださずに、その後から塗るものと下地の土が馴染むような接着剤のような層になります。

カメラロール-2201

3.二紗目
二回目は、もう少し平面を意識して塗りつけていきます。塗る面が大きいので二人で少しの時間差で横に移動しながらやっていきます。

カメラロール-2204

4.仕上げ塗り(ひきずり)
三紗目で、表面を作っていきます。一番上の写真↑のようにテクスチャーを出したかったので、鏝をおさえながら横にひきずる(言葉ではわかりにくいのですが)と鏝の引きずった後が残ります。それをできるだけ自然な形で出していきます。これはある意味綺麗な表面を作るよりむずかしい・・・。

カメラロール-2209

そして、すこし時間がたって水が引き始めたくらいに(この感覚が肝)、すこ~しだけ表面をなでるようにならしていきます。こうやって横から光をあてると凹凸が見えやすなります。

という具合に、かなり丁寧にやっています。
明らかにこの現代の流れというかスピードとは違う感じで改装は進んでおります。
お楽しみに!