野田版画工房さんが工房開きをされるということで、滋賀の永源寺にむかった。
自然がいっぱいの山のふもと。道を少し入った所に集落があって、まず立派な日本家屋が目に飛び込んできた。
綺麗な染の暖簾がかかっていて、野田夫妻がさわやかにお出迎えしてくれた。
中に入る前からワクワク。いろいろな物が気になってなかなか進めない。
ホームページで作品は見てたけど、やっぱり生で見ると違うなあ。
ふすまって今まであまり注目してなかったけど、こんなデザインされてて洗練されたのってあんまり見たことがない。
だいたい無難に白とか小さい柄とかがが多い中、大胆な構図や配色。大胆だけど光の加減で柄が浮き出たり消えたりと
計算されたニュアンスがすごく繊細。
よく考えたらふすまって部屋の大きな面積を占める壁のようなもの。開けたり閉めたりでまた表情が変わる。
その壁が白いただの平面ではもしかしてもったいないのかもしれないな。もっとふすまで遊んでもいいのかも。
そんなことを考えさせられるステキな空間。
北欧とか、海外でも馴染みそうな感じがした。
このあとステキな作品に囲まれた部屋での宴会、夜中まで話しこんでしまった。
結局この日はあつかましくこのままお泊りさせて頂くことに。
翌朝目覚めた時の空気のすがすがしさ。窓が開くと家の中に風がスーッと通ってホントに気持ちが良い。
ふすまも自然の光で昨日と表情が違って、また新鮮に感じた。
すてきな時間をありがとう。