ハーブティーを通して感じる、人だけでない繋がり

みずからの内側に梯子をかけて、
深くまで降りていって、
大切なスープを掬い上げる。

誰かの声や自然の気配に耳を傾け、
内側に取り込み、
じっくりと味わって形にする。

どちらが正しいかという些細な疑問も、生み出す過程に必ず出会う葛藤も、すべて流水のように受け入れよう、

とそんなことを考えながらさいきんは午前中の御所を散歩する。


SNSなどには時折スナップをあげているのだけれど、1年半ほど前からランニングを再開して、こんなにも四季折々の景色の変化をたのしめる京都御苑という場所は最高のコースなのです。


お店に立っているとお客様の様々なお話を聴く機会にめぐまれます。それはブレンドハーブティーをおすすめするときに、体調のことや普段の出来事などをお伺いすることがあるからなのですが、気持ちの面での悩みや不調の元にあるのは大抵、人との関係性やそこからのなんやかんやということが多いようです。

ここのところ、色々なところで“繋がり(つながり)”という言葉を見かけることがあります。

大切だって思うこともありますし、それを求める気持ちは少なからず自分にもあるけれど、あえてその言葉が強調される時にいつも「人との」が頭にくっついてるなって感じる時があります。

こんなことをいうと誤解をうむかもしれませんが、人との繋がりがうまくいかなくたっていいと思うんです

人とのつながりは生きていくうえで大切なもののひとつですし、うまく見つけられた方が社会的にスムースに暮らせるでしょう。でも、自分もそうなのですがそれが得意でないひともいるはずだと思うのです。

ホップもハーブです。

ちょっと身の回りにあるものに目を向けて、
植物(ハーブももちろんw)をはじめ、どんな自然だって、見えるものも、見えないものも、
時空を超えた過去や未来に在る人やものだって・・・

そう考えると繋がっていない人なんかいないはず。だからわたしもあなたも大丈夫!って伝えたいのです。


ハーブティーの香りや味がその繋がりそのものになることもあるだろうし、ひとつのきっかけとなって思い出の世界に旅をしたりもできたり、何かのきっかけになることもあるでしょう。

たま茶のお店をはじめたときの思い

たま茶は
自分たちが生み出すお茶や作品を通して
人とヒト 心とココロの繋がりを
感じられるといいな
という思いをこめて作ったお店です

とあります。

ここにはヒトのことが中心になっていますが、もしかしたらもっともっと普遍的なものを求めてつづけていたのかも知れません。