色々な理由があってここ数年訪れている博多へ。先週末は、福岡護国神社での蚤の市にも参加致しました。蒸したと思ったら少しひんやりとして不安定なお天気ですしたが、雨もやみお天気に恵まれた二日間でした。2月の時は寒波だったことも忘れてしまうくらい気持ちの良いお天気でした。
一言で表現するならダイナミック。
大胆で、躍動的な、そんなお店が多かったように思います。
そしてお客様も!おしゃれな人が多くてとても刺激をいただきました。
商品に対する目もいい意味で厳しくて、何よりもありがたいリアクションをたくさんいただきました。
なかなかいつもは来ることができない場所だけれども、またきたいなと思わせてくれるこういう場所が1つでもふえるというのは、幸せな事ですね。
そして、どこに行ってもご飯がおいしいっていうのはやっぱり幸せ条件大事なポイント!今回は前日入りだったので、恒例になりつつあるうどん屋さんで晩ゴハンを。うどんのコシが讃岐のそれとは違って口のなかに入ると、ツルっとのあとにほろっとする食感が絶妙。そのことをだけを感じて欲しいとばかりのシンプルな内容。博多で入った店はどこも美味しくてやみつきになりそうです。
話は前後しますが、
先週の水曜日にとある取材をしていただきました(内容はまた後日)。その時のライターさまがたまたま福岡出身の方(カメラマンさまも福岡の方)で、どこかオススメはないですか?と尋ねたところ、とあるコーヒー焙煎屋さんを教えていただきました。その時は時間とタイミングがあったら行けたらいいなぐらいに思っていたのですが、場所を調べてみるとどこかで見たことがあるアドレス。
なんと!そこは前もって予約してあった福岡でstayする予定だった場所の目と鼻の先だったのです!!・・・これは偶然なのか必然なのか・・・というお話(長文です)。
今回の福岡行きは初めて電車移動という形にチャレンジしてみました(お客さまからすれば何てことのないお話ですが、出店するとなると大ごとに)。そのおかげで?新幹線に乗っている間、ふだんできない本などを読んで過ごすことができました。とっても貴重な時間です。そのとき持っていた本は河合隼雄さんの「無意識の構造」で、ちょうど集合的無意識(普遍的無意識)のところを読んでいたので、今回のような”偶然”が自分にとっての”必然”なんじゃないかという思いをめぐらせました。
蚤の市で再会した俵山の「ユーカリとタイヨウ」さんともお店のあるあるで盛り上がったのですが、国会のそれとは違う、ハタラキカタ改革をしないとなぁと常々考えている今日このごろ。好きなことをしていているとはいえ、カラダはひとつ。家族との時間も大切だし、やりたいことも、よくしていきたいことも山ほどある。
個人でお店をするということについておそらくやり方に正解はない。一般的な正攻法として存在するものはたいていマクロなもので、大事なことはすごくミクロなものだと思う。私がどうかんじてて、その眼の前にいるあなたがどう感じているか?その結果としてお客さま(まだお会いしていない方にも)にもそれがサービスとしても伝わる。そうありたい。
先日の喫茶店の方も、今回のコーヒー焙煎屋さんも長くお仕事をされている方々なので、色々具体的なことを聞きたいことはたくさんあっても、意外とコトバにまではあがってこず、どちらかというと空気感というか呼吸みたいなもの意識が向く。これもまた何がというわけではないので、説明ができないのだけれど、そこに流れている音楽だったり、ちょっとしたディスプレイの仕方だったり、動線のとりかただったり。きっとそこに至るまでの数多の試行錯誤がされてそれが自然なカタチで今があるのかなと。なによりもシゴトとの付き合い方・コミットの仕方に同じようなものを感じています。
こうやって日々自分が考えていることが、奥深くのどこかでつながって、自分の眼の前に何らかのカタチであらわれる。起こったできごとを単なる偶然にするかしないかは自分次第。そのためにいつも感覚のフタはあけていたほうがいいと思うし、そうすることでしか得られないものがある。なにかに意味を最初からもたせよう、ましてやすぐに結果を求めたりなんかしがちだけれども、その時の事象に対して自分がどういう立ち位置でいるかというのはとても大事だし、そこからしか育めない地力のようなものがある気がするのです。その上での必然性。そこをいまは積み重ねていけばいいのかな~
最後になりますが、その焙煎屋さんのご紹介。澄み渡るお味に舌鼓。
是非、お近く方、お立ち寄りの際は。
@トモノウコーヒー
http://tomono-coffee.com/