24.03.28 thu
春分もすぎた雪模様。先週の祝日に店内で久しぶりの「ハーブティーのおいしい淹れ方講座」にご参加頂いた皆様誠にありがとうございました。店内でのこういったワークショップはいつ以来でしょうか?
ハーブティーだけでなく他のお茶の淹れ方のコツも学んでしまおうというこの企画。色々なお茶をまじえての内容だったのでいつもまにやら大好きな緑茶に関する奥深いがたくさん出てきました。緑茶と紅茶の違いや萎凋(いちょう)など少し専門的なお話まで。個人的にお茶づくりを体験したことがあったのでその時の体験をお伝えさせていただきました。また例の茶園に茶摘みいきたいな。そしていつか企画などできたらなと妄想しております。
今回ご紹介させていただいた淹れ方は単に「こうすればいい」というだけでなく、その過程をシェアしながらすすめました。この日は”The science of tea vol.1”を副題として「温度」をテーマに、実験的なアプローチでお茶の世界を観察しました。また来年も開催したいので詳細はここでは書きませんが、色々なお茶を色々な温度で味を比較することで、旨味や苦み、そして香りなど、さまざまな要素が絡み合うお茶の世界には、まだまだ探究の余地があることを体験できます。なによりもひとりでなく皆で共有しながらすすめるのが楽しいですね。
今後もこのようなちょっとことなるアプローチで、ティーの世界に光を当てていきたいと考えています。次回は6月にvol.2を予定していますのでぜひご期待ください。
-以下余談です。
科学には数式や記号を用いて唯一の答えを導き出すイメージがありますが、もっと身近なものであってほしいという思いから、「The science of tea」という副題をつけました。 もちろん、大学院まで行って(中退ですが)まがいにも科学をかじったので個人的な興味も否定できません。
美味しさや自然のあるがままの素晴らしさを感じること、気になることを探求し、時に妄想し、表現する過程では、理系と文系、芸術と科学などの区別はあまり意味をなしません。
温度というものをすこし深堀りすると、原子の基準となる位置からの振動という物理モデルでおおよその現象の説明がつきますが、それもまた妄想の域を出ません(誰も直接的にその動きを見ることができるわけで無いから)。科学はおおくの仮定(妄想)から成る理論と実験が一致することで歩みをすすめてきました。
コロナ禍で散見した科学に対する誤解のようなもの(主に専門家と言われる方々への)、そういうことへも再考するきっかけになったらいいなと思います。正解を知ることよりも、自然現象の捉え方を学ぶことが本質にはあると思うので、それはむずかしいことは置いておいても楽しむことができるはずです。
とりとめのない話になりましたが、ちょっぴり異なる視点からハーブティーやお茶を楽しんでいただける企画に今後も育てていたきたいです。