少し前のことではあるけれど、遠くにあるようなお話。
ある感染症が世に蔓延っていて、外に出るのも憚れるような空気があった夏の季節にある企画をたてました。
ご相談といえば対面が当たり前を時代を生きていたのですが、”オンライン”という叡智を存分につかって。その時に作って欲しいブレンドを顔を合わせずして投げていただいたのです。想像を超える方からのお声をいただきました。何かを伝えたい社会的な動物である人間の性でしょうか?その結果、厳正なる抽選を経て選ばれたのがこちら。
「誰も居ない海辺、流木の上でひとやすみ」
その情景を受け取り生まれたブレンドが、夏の限定ブレンド【海辺のひとやすみ】(夏の間だけの販売となります)です。
ハーブたちのやさしい香り生かしたブレンドで、バランスのとれた心地よい味わいと香りが楽しめます。ほっと一休みしたいときにおすすめ。また、お風呂上がりや寝る前にも。アイスティーにしてもぴったりです。
以下はちょうどそのブレンドが生まれた2021年の頃の出来事。
人を海にたとえると、という先日聞いたおはなし。
海には波がある。人は日々の生活やお仕事で少なからず外からの波にさらされていて、そのことをどう感じるかというのは本人次第。さざなみのような心地のよいものもあれば、自分の予想を超えた大波にさらされることもある。そういったときに、波乗りサーファーのようにうまくその波を乗りこなせると、事なきことをえるのだけれど、そんなにうまくはいかず、ざばーんとのまれたりしたりもする。
視点を変えてみると、海は広くて、そして深い。深海の方にいけばいくほど、光も届かず、おだやかで静かな場所となっていく。どんな人でも、どんな時も、その静かで安定した場所というものを携えていて、そっとその場所に”下りていく”と不思議と身の回りのことが些細なこととしてみることができるように?なる。
自分のお話をすると、どちらかという後者のタイプで、ひとりでいる時間であったり、考えたりする時間がなくなってくると、”荒れ”のようなものを感じてくる。そして、前者のような波乗りは得意ではなくて、いっつも右往左往していて、撃沈している。さいきんは、これはいろいろな経験といわれるものが増えてもあんまりかわらないのかなぁという半分諦めモード。もう波に乗るのはあきらめて、りっぱな潜水術を学びたい。